ブラック病院が強いる長時間労働

ブラックな病院、と言葉で言うほどシンプルに説明できるものではありませんが、しかし、多くのそのような医療施設は勤務時間が極端に長い傾向があります。
求人にわざわざ「長時間労働あり」「勤務時間の長い病院です」などと書くわけはないので、転職のために集めた求人情報のみからブラックであるか否かを見極めるのは困難でしょう。

注意深くチェックすることで、見極めるとまではいかないものの、その可能性を探ることは可能です。
例えば、求人票に「残業なし」と書いてあれば時間外勤務がないことが容易に想像できますが、それが書いていなければ、時間外勤務が常態化している医療施設であると推測できるわけです。

近年ではこうした求人票を細かくチェックするとともに、給与額よりも待遇や勤務形態を中心とした働きやすさに非常にこだわる転職希望者が増えていることから、もし本当に残業のない医療施設であれば、それをしっかりと書き込みアピールするはず。
絶対とは言えないものの、「残業はありません」と記載されていない理由は考える必要があるのかもしれません。

いずれにしても、長時間労働を強いる病院はまだまだ存在し、それがブラック病院の一番の特徴となっています。
それを避けたいのであれば、慎重に転職先を見極めるよう心がけましょう。

過酷な勤務が続くことで起こり得る数々の弊害

医師に対して長時間労働を強いる医療施設は、医師にとってもブラックな病院ですが、それはやがて患者にとっても有害な病院となり得ます。
そこまでいってしまえば、トラブルが生じた時に、そこで働く医師として何らかの責任を取らざるを得なくなるでしょう。
病院が閉鎖されれば再び転職活動をしなければならず、しかし、トラブルが生じた病院で働いていた医師を積極採用する医療機関も、そう多くはありません。
医師としてのキャリアにとって大きな弊害となる恐れがあるのです。

労働時間が長くなれば、それは過労へとつながります。
過労は集中力や判断力を鈍らせるため、医療ミスや診療ミスを誘発する可能性が高まるわけです。
それが上で述べた、ブラックな医療施設で起こり得るトラブルの例。
自らが医療ミスを起こさなかったとしても、院内の他の医師や看護師がそれを起こせば、自身にとってもマイナスしかないと思っておかなければいけません。
それだけブラック病院及びクリニックへと勤めることには大きなリスクが伴うのです。

勤めれば過労する可能性があるか否かの判断を実際に働き始める前に行うのは難しいものですが、紹介したリスクを回避するために年収額のみで判断することがないよう心がけることは忘れずにいましょう。