ブラック病院はなぜ医師が不足するのか

医師不足は、確かにブラックな病院やクリニックが誕生してしまう大きな原因となっています。
しかし、順序が逆であるパターンがあることも知っておくべきでしょう。
つまり、元々がブラックな経営体質である医療施設だからこそ、医師が不足してしまい、そのブラックな状態を続けざるを得なくなっているのです。

ブラックな経営体質とは、できるだけ少ない勤務人数で運営や経営をしようと考えることから始まります。
あるいは、院内に派閥が存在していたり、それ以外の人間関係のトラブルなどがある医療施設でも、少ない人数で運営せざるを得なくなってしまうでしょう。
実際に良好な人間関係や上下関係を構築することのできない組織であるためにブラックな病院やクリニックになってしまっている例もあります。

ただ、上下関係が厳しい、派閥が存在しており息苦しい、人間関係に問題がある、これだけでは決してブラック病院であると断定することはできません。
パワハラなどが生じていれば別ですが、そのような状況は大学病院などの医局でもしばしば見られるため、これをもってブラックな医療施設であると断言することはできないでしょう。
では何が問題なのかと言えば、そのような体質の医療施設は頻繁に医師や看護師が辞めるために医師不足に陥ってしまう、ここに大きな問題があるのです。

医師の数が足りなければ一人一人の負担が増えるわけですから、結果、ブラックと呼べるような劣悪な勤務体制及び労働環境の医療施設が出来上がることになるわけです。

医師不足が深刻な医療施設の特徴とは

医師が足りないことが先か、それとも劣悪な労働環境であることが先か、ブラック病院にはどちらのパターンもありますが、大事なのはこれから転職を試みる医師が、そのような医療施設へと転職してしまわないことでしょう。

医師が常に足りない医療施設にはある特徴があります。
医師を常に募集しているのです。
これは医療施設に限ったことではありませんが、少なくとも転職希望者は、常に求人を出している医療施設があれば「ブラックかもしれない」と思う癖をつけておかなければいけません。
医療施設の良し悪しを見極めるための重要な指標になるので、必ず頭に入れておきましょう。

医師を常に募集している病院及び診療所は、なぜブラックな医療施設であることが多いのか。
既に触れているように、すぐに人が辞めてしまうからに他なりません。
求人を出せば、どのような医療施設でも必ず医師からの応募があります。
にもかかわらず何度も求人を出したり、数ヶ月も出しっ放しであるということは離職者が非常に多い事を示しているわけです。
そんな病院等が職員に優しい労働環境を整えているわけがありません。

気になるようであれば各医療施設の詳細を調べてみるのもいいですが、頻繁に目にする医療施設があれば、そこはスルーしておくのが無難でしょう。